360度ビュー・テクノロジーにより、2020年までに新しいボルボ車が関わる交通事故死亡者や重傷者をゼロにする目標、VISION 2020の実現に一歩近づく
2014.10.16 | 企業情報

衝突事故を回避するための回避行動を、車が常に、自動的に探索する新しい安全機能の開発によって、ボルボは、2020年までに新しいボルボ車が関わる死亡者や重傷者をゼロにするという目標、VISION 2020の実現にさらに一歩近づきます。

4年間の活動期間を経て本年12月に終了する「ノンヒット・カー・アンド・トラック」プロジェクトにおいて、複数のセンサー情報を統合し利用する次世代のセンサー・フュージョン技術を開発し、車の周囲360度を、シームレスに俯瞰できるシステムが開発されました。

乗用車および商用車の交通事故発生リスクの軽減を目標に、ボルボをはじめスウェーデンの複数の企業や機関が参加する産学共同プロジェクトが発足し、新技術の開発や既存技術の改良に取り組みました。

センサー・フュージョンの開発で画期的な360度ビューを実現
プロジェクトにおける課題のひとつは、車のさまざまな場所に取りつけられた、多くのセンサーの情報を集約、統合し利用する、過去に例のないシステムを開発することでした。そのため、デジタルカメラ、ミリ波レーダー、赤外線レーザー、GPSなどの異なる情報を一元的に統合する、集中処理型フレームワーク「センサー・フュージョン」が開発されました。

センサー・フュージョンにより、自車の周囲360度の完全な視界が確保され、通常ではドライバーから死角となる、事故の発生につながる危険を発見することが可能となります。このテクノロジーは既存の自動車用センサーを活用するため、近い将来の実用化が可能です。

事故発生のリスクを分析し、衝突回避行動を探索するテクノロジー
360度ビュー・テクノロジーは、ソフトウェアで衝突回避ルートを探索するマニューバー・ジェネレーター(衝突回避行動探索機能)と組み合わされます。マニューバー・ジェネレーターは常に自車周辺との衝突リスクを分析し、衝突を回避するために必要となる行動を分析、自動ブレーキおよび自動ハンドル操作技術を使い、ドライバーをアシストします。360度ビューとマニューバー・ジェネレーターの効果を確認するため、このプロジェクトでは2台のテスト車両が製作されました。

2020年の目標と自動運転車
プロジェクトマネジャーを務めたアンデルス・アルバは、次のように述べています。「ボルボは、先進的なアクティブ・セーフティーの研究開発で最先端を走っています。今回のプロジェクトにより、2020年までに新しいボルボ車が関わる死亡者と重傷者をゼロにするという目標の実現に、また一歩近づきました。この技術は、いつ、いかなる状況でも衝突を回避し、自動でハンドル操作やブレーキを行なう必要がある自動運転車の実現に、不可欠な技術です。私たちの最大の目標は、様々な事故の発生を未然に防ぐ車の開発です。いずれは異なるドライバー個人の行動特性にも適応できる車を開発したいと考えています。」

「ノンヒット・カー・アンド・トラック」プロジェクト
「ノンヒット・カー・アンド・トラック」プロジェクトは、2010年9月にボルボをはじめ、複数の企業や機関が参画しスタートした8,000万スウェーデンクローネ(約12億円)規模のプロジェクトです。同プロジェクトは2014年12月に終了します。このプロジェクトは、2020年までに新しいボルボ車が関わる死亡者と重傷者をゼロにするというビジョンの実現に沿うもので、乗用車および商用車の事故発生リスクを軽減するための技術開発を行ってきました。プロジェクト参加パートナーは以下のとおりです。

ボルボ・カーズ、ABボルボ、ÅF(センサー・フュージョン開発)、HiQ(センサー・フュージョン開発、危険分析)、Mecel(センサー供給)、Chalmers(センサー・フュージョン開発、ドライバー適応)、SAFER(車両・交通安全研究センター)