ボルボ全車に標準装備の安全技術が、事故の保険金請求を28%削減
2015.06.17 | 企業情報

自動車の追突回避システムの効果について、科学的かつ包括的な調査の一つが公表され、ボルボ全車に標準装備される低速用追突回避・軽減オートブレーキシステムが、追突事故による保険金請求を28%低減させたことが明らかになりました。

スウェーデンの保険会社、「If」と「Volvia」による自動車事故の保険金請求データを元にした調査により、ボルボの追突回避・軽減オートブレーキシステムの現実の交通環境おける価値が明らかになりました。

このオートブレーキシステムの主な効果として、低速での事故によるむち打ち症と他の首の傷害を低減することにあります。また、ボルボ車オーナーとして、車の事故によるダメージを軽減し、修理費用の負担が抑えられることが挙げられます。


確かな統計学的数字
この調査は、大手保険会社の16万件以上の事故データを元にしており、追突回避システムの調査としては他に例を見ないものとなりました。警察や救急のデータとは異なり、保険会社のデータは負傷者の有無にかかわらず、全ての事故をカバーしているので、ボルボ車に標準装備された低速用追突回避・軽減オートブレーキシステムの実際の交通状況での性能を示す、より網羅的で包括的なデータといえます。

「ボルボは2006年、最初の追突回避技術を発表しました。そして2008年より、シティ・セーフティとして導入され、その後、全てのボルボ車に順次標準装備化して参りました。以来、これまでボルボが20%の市場シェアを持つスウェーデンの全域において、ボルボの追突回避システムの性能を調査してきました。このデータは、非常に説得力のある統計的事例と言えます。スウェーデンを走る自動車の5台に1台は、ボルボなのですから」とボルボの交通安全データ分析担当のテクニカル・エキスパートであるマグダレナ・リンドマンは述べています。

この調査は、はじめの二世代までの低速用追突回避・軽減オートブレーキシステム(一定の状況下において、最大30km/h、または50km/hまでの速度域で自動ブレーキが作動)装着車の事故発生率が28%低く、保険金の請求件数が少ないことを示しています。


保険料の引き下げ効果も
ボルボの追突回避システムは、ボルボのドライバーがすぐに実感できる効果をも提供しています。いくつかの市場では、この先進技術のおかげで、保険会社が通常よりも20~25%低い保険料を設定しています。

追突回避システムは、低速での事故発生率が高い発進や停止を繰り返す通勤等といった都市部の渋滞走行の多い運転者を中心に広く普及しています。ボルボは2008年以降、順次全車に低速用追突回避・軽減オートブレーキシステムである「シティ・セーフティ」を標準装備化。第一世代は30km/hまでの速度域で作動していましたが、2013年以降の第二世代では、50km/hまで作動域を拡大しました。尚、日本市場においては、車両に加え、歩行者やサイクリストをも検知可能なオートブレーキシステムを含む「インテリセーフ10」を、2014年12月以降全車に標準装備しています。


自動運転車への着実な歩み
また、マグダレナ・リンドマンは、「ボルボは追突回避およびステアリングアシストシステムの絶え間ない開発を、自動運転車への試金石と捉えています。ボルボはすでに、自動運転車の開発の最先端を走っており、自動車の安全性における高い信頼性は、大きなアドバンテージです。ボルボは、追突回避システムが事故をなくし、目的地までご自身でドライブするか自動運転で快適に移動するかを自由に選択可能なものにすることができると考えています」と、述べました。

ボルボが長きにわたり掲げている「ビジョン2020」では、2020年までに新しいボルボ車において、事故での死者、重傷者をゼロにする車の発売を目指しています。長期的な目標は、事故を起こさない車の開発にあります。

今回の追突回避システムの長所や効率性を示した独自の調査結果は、スウェーデン・イェーテボリで6月8~11日に開催された第24回ESV会議において、公表されました。


ESV会議の概要
米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)がESV(Enhanced Safety of Vehicles)国際会議を主催。ESV会議は2年ごとに開かれています。会議には、ESVのメンバー国から、政府、自動車メーカー、サプライヤー、安全研究者、自動車安全の権威、医者、保険、弁護士、消費者、学者、学生、世界各地のメディアなどが参加しています。