V40 Ocean Race Edition / V40 Cross Country T5 AWD

Test Drive Report

2015年5月某日。往路はV40 Ocean Race Edition、帰路はV40 Cross Country T5 AWDに試乗して、東京から首都高~東名高速を通り、御殿場から中央自動車道に抜けて山梨県勝沼までドライブを楽しみました。

当方、週末のゴルフや、首都圏近郊の温泉地へのロングドライブを定期的に楽しむ女性ドライバー。運転は好きだし、高速道路も山道の運転も苦にはなりませんが、エンジン性能やパワーよりも、運転の快適さを重視したい、と考えています。

“安全性”という概念的なイメージを漠然と抱いていたボルボに試乗し、ロングドライブに出かけてみました。

V40 Ocean Race Edition 試乗記

最初は、V40 Ocean Race Editionに試乗。
まず、乗り込んだ時に感じたのは、ガラスサンルーフによる開放感。5月の晴天の朝であったこともあり、車内が非常に明るく、ベージュのシートカラーとも相まって、開放的な印象でした。

車内はフロアマットやラゲッジマットにもシートと同じくオレンジのステッチが施され、上品なイメージで統一されています。また、シートは体に非常にフィットする形状であり、「包まれている安心」感を感じられました。

よく見ると、アルミニウム・パネルには「アリカンテ」「ケープタウン」など、ボルボ・オーシャンレースの寄港地が。細かい部分にもこだわりを感じました。

専用装備

スタートボタンを押すと、Volvo Ocean Race Edition専用装備である、波間にボルボ・オーシャンレースのロゴが浮かぶナビの画面が起動。目的地の設定は、ステアリングについているボタンからボイスコントロールで設定できるのが面白かったです。(滑舌が悪いのか、たまに聞き取ってもらえなかったのですが…)

アクセルを踏んでの滑り出しは非常に滑らかでスムース。都内をしばらく走行し、首都高速道路に。朝の首都高はそれなりに交通量が多かったけれども、アクセルとブレーキの踏み変えも、とくに足に負担を感じることなく行えました。

車線変更時の強い味方、BLIS

東名高速道路に入り、富士山が見えるころになると、走行速度も早くなってきます。走行車線と追い越し車線を行き来する際、バックミラー、ドアミラー、目視で後続車を確認しますが、BLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)は、その際に死角となるところに後続車がいると、ドアミラー横にあるランプが点灯する仕組み。これが非常に役に立ちました。

特に車線変更をしようとしていなくても「すぐ斜め後ろに車がいる」ということが認識できるこの機能は、それなりに交通量があり、走行速度も高まる高速道路において、特に頼れる存在でした。

アダプティブ・クルーズ・コントロール

ステアリングホイールについているボタンひとつで操作できるこの機能は、前を走行する車と一定の距離を保ち、自動的についていってくれる機能。最初は距離の設定等に慣れず手間取りましたが、こちらがアクセルやブレーキを踏まなくても、車が加速したり減速したりというのは不思議な体験でした。つい、アクセルやブレーキを踏んでしまいましたが、慣れれば、長距離ドライブの際にとても便利な機能だと思います。

駐車時の強い味方、リアビューカメラ/パーク・アシスト・リア

混雑しているサービスエリアでは、空いている駐車スペースにスムースに停めることが重要。そんな際、非常に役に立つのがリアビューカメラ。ギアがバックに入ると、自動的にナビ画面がバックモニターに切り替わります。
さらに、ハンドル操作に合わせて車の進行方向に黄色いガイドが出て、駐車場のラインにあわせてまっすぐに駐車することが可能です。これで、バック駐車の際も、ハンドルをどちらにどのくらい切れば良いのか悩む必要はなくなりました。
特に私が便利に感じたのは、警告音です。後ろにある障害物(車止めや他の駐車車両等)との距離を、警告音の間隔で知らせてくます。これらの機能があれば、前後左右の位置情報をドライバーに直感的に教えてくれ、狭い駐車場や混雑した駐車場も怖くありません。

前方車への注意、車間警告機能

安全運転を心がけてはいるものの、走行中につい前方車との距離が詰まってしまうこともあります。今回、私が警告音を鳴らしてしまったのは、高速を降りてから片側3車線の国道を走行していたとき。左側の車線を走っていると、前方車がウィンカーを出して国道沿いのショッピングセンターに左折。すると、警告音が鳴り、車間距離が非常に狭くなっていることを知らせてくれました。

実際にはすぐにブレーキを踏んで減速しましたが、警告音に反応しなかった場合にはブレーキアシスト、さらにフルオートブレーキと二重三重の衝突回避機能が備わっているとのこと。今日のようなロングドライブにおいては、美しい景色についつい気をとられて注意力が散漫になってしまう時間帯もあり、安心感のある機能だと感じました。

V40 Cross Country T5 AWD 試乗記

帰りはV40 Cross Country T5 AWDに試乗。
こちらはハニカムメッシュのフロントグリルやブラックのボディパネルが精悍なイメージです。シートはツートンカラーにオレンジステッチのアクセントも効いていて、上質でおしゃれ。車内は高さがあるので、後部座席でもゆったりくつろげました。

ステアリングホイールには、シフトチェンジを行えるシフトパドルが装備。これをぜひ使ってみたいと思い、山道を走行してみました。また、高速道路でもT5のパワーを体感しました。

山道運転が楽しくなるシフトパドル

山道運転は、特に下りの方が難しいと感じています。エンジンブレーキをうまく使わないとブレーキが焼けてしまったり、思わぬスピードでカーブに差し掛かったりしてしまうことがあります。そんなとき、シフトパドルを使うと、ステアリングを握ったまま、シフトチェンジが可能となるため、スムースに減速とハンドリングが行えました。
また、上りの山道もT5のパワーで無理なく快適に登っていけました。大人3人が乗り合わせていましたが、急な上り坂でも“ベタ踏み”することは皆無でした。

高速走行で感じるAWDの安定性

帰路の高速道路ではT5 AWDのパワーと安定性を強く感じました。とくに車線変更時やロングカーブが続く場所におけるハンドリングでは、四輪駆動ならではの安定性がしっかりと感じられました。また、追い越し時の加速もパワフルで、ゆったりと余裕のある運転を愉しむことができました。

試乗を終えて

ボルボ車を初めて試乗して感じたことは、やはり「安心感」。ただ、試乗する前に抱いていたイメージとは異なり、漠然とボルボ車のボディに守られるパッシブ・セーフティをイメージしていましたが、あらゆる方法でドライバーの安全運転を促す、頼れるパートナーとしての「安心感」へとシフトしていきました。

もちろん、それによって走る歓びを損なうことはなく、むしろ運転を愉しむことに集中させてくれるクルマだと感じました。
駐車時や追い越し時にやや不安のある女性ドライバーにも、ぜひおすすめのクルマだと思います。ボルボ車を入手したら、毎週末ロングドライブに出かけてしまいそうです。