一瞬一瞬を楽しむためのデザイン

ボルボの新型V60は、お客様に一瞬一瞬を満喫していただけるよう、美しいスタイリングと優れた機能性を融合させています。デザイナーのT.ジョン・メイヤーに、スカンジナビアン・デザインの真骨頂ともいえるV60の魅力を語ってもらいました。

文:レオ・ウィルキンソン

「V60のデザインに取り掛かったときは、この分野で最高に美しいクルマにしようという熱意に燃えていました。」と語るのは、ロサンゼルスのボルボ・カーズ・デザイン&コンセプトセンターでデザイン担当のシニアディレクターを務めるT.ジョン・メイヤー。いつまでも思い出に残る瞬間を演出するクルマ、いつまでも見飽きないデザインと実用性や機能性を兼ね備えたクルマを目指したと彼は言います。

V60が実現したボルボ・カーズらしいデザインと力強くシンプルなスタイルを、T.ジョンは「ダイナミックでエレガント」と評します。「優れたデザインには、息の長い魅力があります。そして、最高のスカンジナビアン・デザインに時代を超えた美しさがあるのは、誠実かつシンプルで真の上質さを追求しているから。その美しさはいつまでも色あせません。」

「往々にして、デザインの強みは物事をシンプルにすること」と彼は説明します。「足すよりも、勇気を持って削ぎ落とすことです。」V60の特徴といえるピュアなラインや明確な意図に、このシンプルさが反映されています。「V60のスタイリングには自信が投影されていますが、あくまでも控えめです。内に秘めた自信は、スウェーデンらしいラグジュアリーの典型例といえるでしょう。」

T.ジョンは米国出身ですが、スウェーデンならではのクオリティ・オブ・ライフは自らの仕事を進めるうえで、スカンジナビアン・デザインを取り入れることと同じくらい重要だと考えています。「スウェーデンには洗練されたラグジュアリー感覚があります。」と彼は話します。

スウェーデンの建築やファッションによく見られる無駄を削ぎ落としたアプローチもV60のデザインに役立ったと言うT.ジョン。だからこそ、彼と彼のチームはこのクルマを均整の取れたプロポーションに仕上げることを重視したそうです。

「フロントホイールとドアの間隔は非常に重要です。V60に真の高級感をもたらすのはこうしたバランスなのですから。均整の取れたプロポーションに仕上げれば、おのずと満足度が高く、見た目にも美しいクルマになります。」

V60には、優れたスカンジナビアン・デザインに欠かせない、洗練された工夫が見られます。「ひときわ目を引くのはボディサイドの彫りの深さ、ドアに沿って絞り込んだシルエットです。ドアを開けるとメタリックな断面がほとんどS字のような形状に見え、私たちが求めていたスポーティーでダイナミックな印象を与えます。」

エクステリアの造形は光の彫刻のようなものだとT.ジョンは言います。「クルマはいわば反射するオブジェ。ですから私はオブジェやライン、ひいては地平線が自分のデザインにどう反射するかを見るためにかなり時間をかけ、躍動感あふれるシルエットを生み出します。」その最も顕著な例の一つが、V60のリアホイールの上に施した彫刻のようなボディワークに光を遊ばせることで、安定感や力強さを際立たせるスタイリングです。

優れたスカンジナビアン・デザインがそうであるように、V60も魅力的なスタイリングと明確な目的意識をうまく両立させています。V60のデザインは、クルマの躍動感のみならず、機能性も表現しているのです。

T.ジョンはこう続けます。「リアのシルエットを見れば、内部のスペースにゆとりがあることが分かります。いろんなものを積み込んで思う存分趣味を満喫できるクルマだということを、このデザインでどうしても伝えたいと思いました。」

「サイドウィンドウを広くとることで、このクルマの実用性を印象付け、室内にたっぷり光が入るようにしました。このデザインが印象的なリアショルダーと調和して、V60のスポーティーな魅力を引き立てています。」

タイムレスなスカンジナビアン・デザインを取り入れたV60には、いつまでも色あせない魅力があるとT.ジョンは信じています。「V60は、ショーウィンドウに映る姿を見ると胸躍るような、実に美しいクルマですが、それ以上にハンドルを握って運転したいと思うクルマです」