レポート第1弾は、安川氏のEX30の印象について、試乗での体験を中心にお伝えします。
当日は安川氏と弊社の広報担当者がEVの魅力から課題まで、幅広いテーマで語っていただきました。安川氏は、長年デジタルマーケティング業界の最先端でご活躍をされる傍ら、10年以上にわたりTeslaを愛用されており、X(旧Twitter)などでもEVについて積極的な情報発信をしておられることから、今回ゲストとしてお招きをしました。
イベントに参加できなかった方々や、EVを購入するかどうか迷われている方にも、EVライフの楽しさをお伝えいたしたく、これから3回にわたりイベントの様子をお届けします。第1弾は、安川氏のEX30の印象について、試乗での体験を中心にお伝えします。
安川氏がEX30を300〜400kmほど走らせてみた感想として、EX30の良さを”乗り心地の若々しさ”と表現しました。小型で小回りの利くパッケージと、ハンドルを切ればそれに素早く反応する柔軟な走りの魅力に加え、安川氏は普段、車幅が200cmもある大きな車に乗っているため奥様が運転に不安を抱えていたそうですが、EX30であれば奥様も安心してお子様の送迎に使えると感じたとのこと。
車内の操作モニターについては、そのレスポンスの良さに注目されていました。通常、モニターやディスプレイは画面が大きければ大きいほど情報処理のために高性能なチップが必要になります。この点、EX30のモニターは大きくて見やすいがレスポンスは速く、試乗中もストレスなく使用できたとのこと。
次に、EX30のスカンジナビアデザインとリサイクル素材について。EX30は本革を使用せず、動物性由来の素材を使用しない環境に配慮したつくりになっています。これはヨーロッパでは主流となっている傾向で、製造に関わる全ての過程でなるべくCO₂の排出を減らそうという取り組みです。Volvoの製造車もこれに準じて開発・生産をしています。
リサイクル素材と聞くとみすぼらしいものを想像しがちですが、EX30のシートは見た目の高級感や上質な肌触りも大切にしています。布やレザーを使用したシート素材と異なり、人工レザーは夏でも汗で素肌に貼り付いたりしないという特長もあります。また、安川氏のお子様はまだ小さく、ソースなどで車内を汚してしまうことがあったそうですが、そんなときにも汚れを取りやすいのが便利だとのコメントをいただきました。
次に、EVのある生活の魅力は「面倒くささからの解放」であるというお話。安川氏はガソリン車に乗っていた頃、メンテナンスや給油が非常に面倒だったと言います。どこに行くにも車を使う安川氏の場合、走行距離も長いのでガソリン車だと年に数回のオイル交換が必要になりますが、カーショップなどにいくと、毎回1時間30分ほどかかったそうです。
給油についても安川氏のご自宅や職場のある都心部では、20時以降に営業しているガソリンスタンドが少なく、仕事終わりに給油ができないため仕方なく早起きをして出社前に給油していたとも。都心部のガソリンスタンドが年々数を減らす中、ガソリンスタンドの場所を神経質に確認する必要もなくなり、遥かにストレスが少ないとのこと。
自宅に充電設備があれば、毎日ガソリンのように残量を気にする必要はありません。前日にどれだけ走ったとしても自宅で満充電にすれば、EX30は少なく見積もっても、約360kmを走れるだけのバッテリーが確保されているのですから。トークの中で、安川氏から「ちなみに皆様、走行距離360kmって、どこまで行って帰って来られるかご存じですか?」という質問がありました。
片道180kmなら、だいたい伊豆や那須の手前あたりくらいまで行くことができます。結構な遠出ができますよね?急速充電基の大きさにもよりますが、途中で充電が必要になっても、家に帰るだけなら道中のSA・PAで10分弱充電すれば充分な場合も多いです。30分も充電する必要はありません。トイレ休憩やちょっとした買い物をする間に必要な充電は終わっている、ということです。
これもよく勘違いされることですが、EVに乗るにあたって常に満タン充電である必要はありません。特に自宅に充電インフラがある場合、出先では家に帰るために必要な分だけ充電すれば良いのです。安川氏はこの点について誤解している方も多いと感じていると語っていました。
とはいえ、まだまだわからないことも多いEVの充電事情。次回のレポートでは、自宅充電と目的地充電の使い方や、経路充電に対する考え方についてのお話をお伝えいたします。