立川流落語家による落語会『VOLVO寄席』
「江戸の世界」と「ボルボのEV」の融合
2025/5/10、Volvo Studio Tokyoにて落語会『VOLVO寄席』が開催されました。お話いただいたのは、落語家としてユニークな経歴を持つ立川流落語家の御三方です。本レポートでは、「江戸の世界」とボルボの電気自動車が融合した、これまでにない新感覚のイベントの様子をお伝えします。

Volvo Studio Tokyoが寄席の演芸場に
今回お招きしたのは、立川流落語家の立川談慶師匠、立川半四楼さん、立川公四楼さんの御三方です。普段のVolvo Studio Tokyoは、スウェーデンの自然をイメージしたインテリアで統一されていますが、イベント当日はスタジオ内に高座を設け、ディスプレイには「デジタルめくり」を投影。演芸場さながらの雰囲気で、皆さまをお迎えしました。

元公務員の落語家・立川公四楼さんによるお噺
最初にお話いただいたのは、落語立川流の前座修行中の落語家・立川公四楼さんです。学習院大学哲学科を卒業後に中央区役所で18年間公務員を務められた後、41歳で立川談四楼師匠に弟子入りをされた、という大変ユニークな経歴をお持ちです。ご自身のお名前について「元公務員であることから公四楼と名付けられた」というエピソードも。
演目:『子ほめ』
お話いただいた演目は、主人公・八五郎の失敗を描いた滑稽噺である『子ほめ』。物知りなご隠居に教わった「お世辞」を実践してタダ酒にありつこうとするも上手くいかない、八五郎のドタバタを楽しむ初心者の方にもわかりやすいお話で、普段落語に触れたことのない方々にも親しみやすい演目で会場を盛り上げていただきました。

元商社マンの落語家・立川半四楼さんによるお噺
続いて登場したのは、落語立川流の二ツ目、立川半四楼さんです。東京大学文学部を卒業後、商社マンとして約20年間にわたり、ニカラグア共和国やイギリスなどでの勤務を経て、45歳で立川談四楼師匠に弟子入りするという、非常にユニークな経歴をお持ちの落語家です。 「人生半ばでの入門」という意味を込めて、「半四楼」と名付けられたそうです。
演目:『松山鏡』
二ツ目の演目は、親孝行な主人公・庄助と、庄助が殿様から褒美として受け取った鏡を巡る『松山鏡』というお噺です。こちらも滑稽なオチを迎える笑い話であり、聴衆を引き込む半四楼さんの躍動感のある話芸で、バトンはいよいよトリを努める談慶師匠につながります。

元ワコール社員の落語家・立川談慶師匠によるお噺
最後にお話いただいたのは、落語立川流の真打で著述家でもある立川談慶師匠です。慶應義塾大学卒業後、株式会社ワコールに入社するも芸人の夢を諦めきれず立川流に入門。当初は「立川ワコール」を名乗っておられましたが、その後、師匠である七代目立川談志さんの命名により「立川談慶」に改名されたとのこと。20冊以上の著書を上梓されるなど、著述家としても活躍されているマルチな師匠です。
演目:『仏の取り分』『柳田格之進』
まずは談慶師匠のアイデアをもとに作られた新作落語『仏の取り分』。ウィスキーやワインのように樽で仕込む酒の蒸発した分を「天使の分け前」と呼ぶことを逆手に取って、小僧が酒を飲むお噺となっています。談慶師匠の軽妙な語り口に、会場もすっかり落語の世界に惹きこまれました。
映画『碁盤斬り』の撮影裏
仲入りを挟んでの最終演目は『柳田格之進』。冒頭では、師匠ご自身が出演された映画『碁盤斬り』についても触れられました。この映画は落語『柳田格之進』を題材にしており、主演は草彅剛さんです。撮影現場や舞台挨拶での草彅さんとのやりとり、そして師匠が感じた「俳優・草彅剛」の印象についてのお話は、非常に興味深いものでした。

ボルボの EV に触れていただける機会を
落語会を楽しんだ後の会場では、展示されたボルボの EV を実際に見て触れていただき、多くの方が試乗も楽しまれていました。Volvo Studio Tokyoでは、今後もEVの魅力を発信するイベントを開催して参ります。 また、ボルボのEVを体験できるプログラムもご用意しておりますので、EVに興味のある方、ご購入をご検討されている方だけでなく、どなたでもお気軽にご参加ください。