スウェーデンの伝統工芸 『スポーンコリ』づくりに子どもから大人まで挑戦
自分だけの白樺カゴをつくるワークショップ
2025/5/31は、『白樺でつくるスポーンコリ体験』を開催しました。関西を中心に活動をされている吉田奈々子さんご指導のもと、スウェーデンの伝統工芸であるスポーンコリづくりに子どもから大人まで挑戦。本レポートでは、ワークショップ当日の様子をお伝えいたします。

講師は吉田奈々子さん
お招きしたのは吉田奈々子さん。吉田さんは幼少時に住んでいたスウェーデンの手工芸に興味を持ち、現地のワークショップ等に参加。のちに作家の河内山淳子氏に師事し、ネーベルスロイド(白樺樹皮工芸)を学ばれたそうです。現在は関西でNHK文化センター梅田教室他、白樺カゴやオーナメントづくりの講師活動を行っています。
可愛らしいスウェーデンの民族衣装
大阪万博でのスウェーデンナショナルデーには、スウェーデンの民族衣装を着てニッケルハルパという民族楽器を弾きながら会場をパレードしたというご経験も。ワークショップ当日も、花の模様をあしらった可愛らしい民族衣装を着て、スウェーデンの雰囲気を身にまといながら登場してくださいました。

伝統工芸『スポーンコリ』とは
スポーンコリ(Spånkorg)とは、19世紀につくられた北欧を代表する伝統工芸の一つです。通常は、松の木を素材として使用しており、ひとつひとつ手作業で格子状に編み込んでいくので見た目以上に丈夫なつくりとなっています。今回のワークショップでは、素材に白樺を使用しました。入れ物として使うのはもちろん、置くだけでおしゃれなインテリア雑貨としても活躍してくれます。
小さなお子さんも挑戦
まず、白樺の樹皮を薄く削いだ材料を使って、土台となる部分を格子状に編み込んでいきます。組み終わると、続いてカゴの形にするため角の部分を自分の力で曲げていきます。見た目以上に力が必要な作業が多く、小さなお子さんはご両親に手伝ってもらいながら一生懸命取り組んでいました。

ひとつひとつ個性ある白樺カゴ
土台ができれば、木製デザインのテープを使用しカゴの縁を留めていきます。余分な木材ははさみでカット。そして、表面の粗い部分をやすりで整えれば完成です。一言で「白樺カゴ」といっても、作った人の数だけ個性のあるカゴがいくつも出来上がりました。何より、自らの手で作ったカゴに、参加した皆さんも愛着が湧いたようです。
大変だけど楽しい手づくり体験
最後は、製作したカゴを集めて記念撮影。お子さんも自分で作り上げたカゴを抱えて、嬉しそうにしている様子が印象的でした。日用品やインテリア雑貨は既製品を購入することがほとんどですが、今回のワークショップでは、自らが職人になることで手作業の大変さと楽しさを学ぶことができる貴重な体験となりました。

ボルボの EV に触れていただける機会を
白樺カゴづくりを体験した後は、展示されているボルボのEVに触れていただき、多くの方が試乗も楽しまれていました。Volvo Studio Tokyoでは、今後もクルマの魅力だけでなく、スウェーデン文化の魅力を発信するイベントを開催して参ります。ぜひVolvo Studio Tokyoにお立ち寄りください。