ボルボが歩んだ安全の歴史
自動車の安全を語るうえで欠かせない技術。その多くを、私たちが生み出してきました。
大胆な挑戦が、やがて業界のスタンダードに
新しい時代に向けたドライビング・セーフティの推進
誰もが安心できる道路を目指して――安全技術の歩み
2019年
すべての人に安全を
私たちは、性別、年齢、身長、体型、体重に関係なく、すべての人に平等に安全な車を開発しています。あらゆる人の命を守りたい。そんな想いから、2019年より実際の事故データに基づく安全性の研究成果を無料で公開しています。
2020年
次の100万人を救うために
世界を変えるアイデアには、しばしば賛否両論があるものです。私たちが世界で初めて導入した3点式シートベルトは、人々の間で議論を巻き起こしました。しかしそれ以来、このベルトは100万人以上の命を救ってきたのです。そして今、次の一歩を踏み出す時が来ました。すべての人の安全のために。
2022年
Safety in Mind - 次世代のセーフティ
私たちは、ボルボの新車で死者・重傷者ゼロを目指すという目標をまだ実現できていません。その目標に向けて、安全という概念をゼロから見直し、周囲の状況やドライバーの状態を理解する車づくりを進めています。その先駆けとなるのが、フル電動モデルのボルボEX90とES90です。
私たちは何十年にもわたり、安全という概念を進化させてきました。そして今、その歩みは新たなステージへ。
Q&A
ボルボの安全技術でもっとも重要なイノベーションはなんですか?
ボルボ・カーズは、業界全体に大きな影響を与える革新的な安全技術を数多く生み出してきました。その中でも特に画期的だったのが、1959年にエンジニアのニルス・ボーリンが開発した3点式シートベルトです。彼は実際の事故を研究し、衝突時に人の体がどう反応するかを理解した上で、効果的かつ普遍的な設計を実現したのです。「人とその安全を第一に考えること」——それがボルボの安全哲学の土台となりました。さらに、この3点式シートベルトの特許を業界全体に無償で公開したことで、私たちは100万以上の命を救うことに貢献してきたのです。
ボルボのE.V.A.イニシアチブとはなんですか?
安全機能や装備は、「誰にでもぴったりと当てはまるもの」ではありません。だからこそ私たちは、E.V.A.(Equal Vehicles for All:すべての人に平等な車を)という取り組みを始めました。このプロジェクトでは、さまざまな体格や座り方の人たちが事故でどう影響を受けるのか、50年以上かけて集めたデータを公開しています。私たちは、安全性は「平均的なクラッシュテストダミー」のためだけに設計されるべきではなく、すべての人のために作られるべきだと考えています。この知見を業界全体に公開することで、「人を第一に考えた車づくり」が進むよう、私たちは取り組んでいます。
現代のボルボが備えている安全装備について教えてください。
ボルボでは、高精度センサーやレーダーなどの先進技術を取り入れ、車全体にわたる高度な安全ネットワークを構築しています。これにより、周囲の状況をリアルタイムで把握し、危険をいち早く察知。ドライバーによる状況判断をサポートし、事故のリスクを減らすことができます。また、実際の走行環境に対応するため、継続的な研究開発と業界基準を超える厳しいテストを実施。その安全性に常に磨きをかけています。
なぜボルボ車にはスピードリミッターが装備されているのですか?
スピードは強大な力ですが、それには責任が伴います。だからこそ、2020年に私たちはボルボのすべての新型車で最高速度を180km/hに制限するという決断を下しました。この積極的な取り組みは、スピードの出しすぎに伴うリスクを低減するという私たちの目標を反映したものです。また、速度超過が及ぼす危険性について、社会的な議論を促すという目的もあります。速度を落とすことで、万が一の時にもより落ち着いて対処する時間ができます。ひいては、すべての人にとってより安全な交通環境づくりに貢献することができるのです。
モデルラインナップ
* ボルボの先進安全・運転支援機能はドライバー自身による安全運転を前提としたシステムであり、注意散漫な運転、無謀な運転、その他の危険もしくは違法な運転を補助または奨励するものではありません。安全運転の最終的な責任は、いかなる状況でもドライバーにあります。上記の機能は国や地域により標準装備されていない、あるいは選択できない場合があります。