独自の安全基準 

現実の世界は、クラッシュテストよりもずっと複雑だから。 

1970年から続く業界標準を超える安全基準

ギャラリースペースの白い台座に直立した状態で展示されている、衝突試験用のマーカーが付けられ、くしゃくしゃに潰れたオレンジ色の車両のドア。

ボルボならではのプロセス

人を中心にした設計。現実に基づいたテスト。

衝突試験の価値は、その背後にある実際の事故データにこそあります。だからこそ私たちは、現実の交通事故から得た情報をもとに、安全への取り組みを推し進めています。

すべての人に等しく安全を確保するため、私たちは体のサイズ、体型、性別の違いを反映した人体ダミーを独自に開発。それらを安全テストに取り入れることで、誰もが安心できるクルマ作りを可能にしています。こうした研究によって、私たちの安全技術はその効果を一段と高め、より扱いやすく進化してきました。新型車に限らず、あらゆる世代のボルボ車の安全性能は、こうして磨き上げられてきたのです。

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さらなる高みを目指して

標準的なテストで最高評価を得ること。それだけでは、私たちのゴールにはなりません。さらに上を目指すため、実際の事故をもとにしたシナリオで衝突試験を行っています。

さまざまな衝突角度

大型動物との衝突

さまざまな速度域

横転事故

さまざまな体格と体型

道路逸脱事故

多重衝突を想定した試験

すべての座席と着座姿勢

安全のプロたちが、長年積み重ねてきた技術がここに

衝突試験を終えてボンネットがくしゃくしゃに潰れてエンジンがむき出しになった、オレンジ色の試験車のフロントビュー。

すべての人びとを守る。それがボルボの使命

スウェーデン・イェーテボリの「ボルボ・カーズ・セーフティセンター」では、最先端の衝突試験ラボを活用し、実際の事故をほぼ再現できる環境で、貴重な衝突データを収集しています。私たちは1970年から実際の交通事故を研究し、安全性に関する知見を蓄積してきました。そして、2019年に提唱した「E.V.A.イニシアチブ」に基づき、私たちはその研究成果を世界に共有しています。すべての人びとにとって、道路をより安全な場所にするために。

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Q&A

ボルボの車には自動ブレーキ機能が搭載されていますか?

はい。ボルボの全モデルに、衝突回避・被害軽減ブレーキシステムが標準装備されています。衝突の可能性を検知した際には自動的にブレーキが作動し、事故の回避をサポートします。

ボルボは、どのようにして実際の事故データに基づいた安全な車を開発していますか?

私たちは、実際に起こった事故のデータを収集・分析し、現実的かつ深刻な衝突シナリオに対応する安全機能を設計しています。1970年以来、ボルボの交通事故研究チームは、延べ8万人以上の乗員が関わる5万件を超える事故を分析し、むち打ち症を軽減するWHIPS(後部衝撃吸収リクライニング機構付フロントシート)やサイド・エアバッグ、先進運転支援システムなどの開発に役立ててきました。こうした知見を新型車の開発に反映し、すべての人をより安全に守るため、常に進化を続けています。

ボルボでは、女性のダミー人形を使ったテストをいつから行っているのですか?

ボルボでは1995年から女性のダミーを使用しています。まずは、正面衝突試験にHybrid-III 5th percentile 女性型ダミーを導入しました。2001年には、小柄な女性の側面衝突用ダミー(SID-IIs)を導入し、2000年代初頭には妊婦を想定した仮想ダミーも開発しました。さらに最近では、さまざまな体格や形状の女性に合わせて調整可能なヒューマンボディモデル(人体の仮想モデル)も使用しています。

事故に巻き込まれた人々のプライバシーをどのように確保していますか?

私たちは、安全に関する知見は広く共有されるべきだと考えていますが、それと同時にプライバシーの保護は常に最優先されるべきだとも考えています。そのため、私たちは事故のデータベース自体を外部に共有することは一切ありません。共有するのは、そこから得られた命を守るための知見だけです。事故に関わった方々の特定につながる情報が開示されることは決してありません。これらのデータは、GDPRを含むすべての関連するプライバシー法に完全に準拠し、安全性向上の研究目的のみに使用されています。

* ボルボの先進安全・運転支援機能はドライバー自身による安全運転を前提としたシステムであり、注意散漫な運転、無謀な運転、その他の危険もしくは違法な運転を補助または奨励するものではありません。安全運転の最終的な責任は、いかなる状況でもドライバーにあります。上記の機能は国や地域により標準装備されていない、あるいは選択できない場合があります。