オートマチックトランスミッションのギヤポジション

オートマチックトランスミッション車では、最適な走行が得られるようにシステムがギヤを選択します。トランスミッションには、マニュアルギヤシフトモードもあります。

ドライバーディスプレイ上のギヤポジション

P5-1507-gear shifter with gear shift modes

ギヤセレクターレバーの位置はドライバーディスプレイに以下のように表示されます。

PRNDまたはM

マニュアルギヤシフトモードでは、使用中のギヤも表示されます。

ギヤポジション

パーキング位置 - P

駐車したとき、またはエンジンを始動するときには、P 位置を選択します。パーキング位置を選択するときは車両が停止していなければいけません。

ギヤセレクターレバーをパーキング位置から動かすときには、イグニッション位置を II にして、ブレーキペダルを踏み込む必要があります。

P 位置では、トランスミッションが機械的にロック状態になります。駐車するときには、最初にパーキングブレーキをかけてください。

 注意

傾斜面に駐車するときには、必ずパーキングブレーキをかけてください。ギヤを入れる、またはオートマチックトランスミッションのP位置にするだけでは、車両を静止状態に保持できないことがあります。

 ノート

車両をロックしてアラームをセットするには、ギヤセレクターレバーがP位置であることが条件になります。

リバース位置 - R

後退するときは、R を選択してください。リバース位置を選択するときは車両が停止していなければいけません。

ニュートラル位置 - N

トランスミッションが、どのギヤにも入っていない状態です。エンジンを始動することができます。ギヤセレクターレバーが N 位置にあり、車両が停止しているときは、パーキングブレーキをかけてください。

ギヤセレクターレバーをニュートラル位置から他の位置にシフトするときには、イグニッション位置を II にして、ブレーキペダルを踏み込む必要があります。

ドライブ位置 - D

D 位置は、通常走行時に使用する位置です。加速に応じて、すべての前進ギヤ間で自動的にシフトアップ、シフトダウンが行われます。ギヤを R から D へシフトするときは、車両が停止していなければいけません。

マニュアルギヤシフトモード - M

マニュアルギヤシフトモードは、前進走行中いつでも選択することができます。アクセルペダルを放すと、エンジンブレーキがかかります。

マニュアルギヤシフトモードを選択するには、ギヤセレクターレバーを D 位置から横に動かして「±」にしてください。その時点で使用しているギヤがドライバーディスプレイに表示されます。

  • 一段シフトアップするには、ギヤセレクターレバーを「+」(プラス)へ前方に押して放します。
  • 一段シフトダウンするには、ギヤセレクターレバーを「」(マイナス)へ後方に押して放します。
P5-1507-XC90- manual gear ind driver display
ドライバーディスプレイのマニュアルギヤシフトモード1

このトランスミッションは、選択しているギヤの速度設定範囲を車速が下回ると、自動的にシフトダウンしてノッキングやストールを防ぎます。

オートマチックギヤシフトに戻すには、ギヤセレクターレバーをエンドポジションまで横に動かして D 位置にしてください。

キックダウン

アクセルペダルをフロアの奥まで(通常、フルアクセルと思う位置よりもさらに深く)踏み込むと、ただちに低いギヤにシフトダウンします。これをキックダウンと呼びます。

アクセルペダルをキックダウン位置から戻すと、トランスミッションは再び自動的にシフトアップします。

キックダウンは追い越しなど、最大加速が必要なときに使用してください。

安全機能

エンジンのオーバーレブを防止するために、トランスミッションコントロールプログラムには、ダウンシフトインヒビターが装備されており、キックダウン機能を制限しています。

トランスミッションは、エンジン回転速度が高いためにエンジンに損傷を与えるおそれがあるようなダウンシフト/キックダウンは許可しません。エンジン回転速度が高い状態では、この方法でシフトダウンしても、なにも起こりません。もともとのギヤがかみ合ったままとなります。

キックダウンすると、エンジン回転速度に応じて、ギヤ位置が1つ以上シフトダウンします。車速がそのギヤでの最高速度に達すると、エンジンを損傷させないように自動的にシフトアップします。

  1. 1図は概略図です。配置は車両の装備により異なる場合があります。

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