メインバッテリー
電気系統は単極で、シャシおよびエンジンをアースとして使用します。
メインバッテリーは、電気系統の始動およびスターターモーターやその他の電気装置の駆動に使用されます。
メインバッテリーはサービス工場で交換する必要があります[1]。
車両には、電圧安定化オルタネーターが装備されています。
メインバッテリーは、二酸化炭素削減機能、Start/Stop および回生充電向けに設計された12VAGMバッテリーで、車両のさまざまなシステムの機能に対応しています。
メインバッテリーの耐用年数および性能は、エンジンの始動回数、車両の使用状況、運転方法、および天候など、色々な要素に影響されます。
- エンジン作動中は、絶対にメインバッテリーの接続を外さないでください。
- メインバッテリーの配線が正しく、確実に接続されているか確認してください。
注意
- バッテリーからは、非常に引火性の高い、酸素と水素の混合ガスが発生します。ジャンパーケーブルを正しく接続しないと、火花が発生し、バッテリーが爆発するおそれがあります。
- バッテリー液には、腐食性の強い希硫酸が使用されており、触れると重度のヤケドを負うおそれがあります。
- 電解液が目、皮膚または衣服に付着した場合は、ただちに大量の水で洗い流してください。目に入った場合は、すぐに医師の診察を受けてください。
外部のメインバッテリーまたはバッテリーチャージャーを接続する場合は、エンジンルーム内の車両のチャージングポイントを使用してください。トランクルームにある車両のメインバッテリーのバッテリー端子を使用してはいけません。
充電時には、メインバッテリーと補助バッテリーの両方が充電されます。

プラスチャージングポイント
マイナスチャージングポイント
メインバッテリーおよび補助バッテリーを充電する場合、必ず充電電圧制御機能付きの最新バッテリーチャージャーを使用してください。高速充電機能は使用しないでください。バッテリーが損傷するおそれがあります。重要
重要
以下の指示に従わないと、外付けバッテリーやバッテリーチャージャーを接続した後、インフォテイメントの節電機能が一時的に解除される場合や、メインバッテリーの充電状態に関して誤ったメッセージが一時的にドライバーディスプレイに表示される場合があります。
- 外付けバッテリーまたはバッテリーチャージャーを接続する際、車両のメインバッテリーのマイナス端子は絶対に使用しないでください。車両のマイナスチャージングポイントのみがアースポイントとして使用できます。
ノート
放電/充電を頻繁に繰り返すと、バッテリーの耐用年数が短くなります。
バッテリーの寿命は走行状況や気候などさまざまな要因の影響を受けます。バッテリーの始動能力は時間が経つにつれて徐々に低下しますので、長時間使用しなかった場合や、短距離の運転を繰り返した場合には、充電が必要になります。極端に気温が低い場合にも始動能力が低下します。
バッテリーを良好な状態に保つために、車両を毎週少なくとも15 分程度運転するか、自動トリクル充電機能の付いたバッテリー充電器を接続しておくことをお薦めします。
バッテリーはつねにフルに充電された状態にしておくと、耐用年数をもっとも長くすることができます。

次表には、メインバッテリーの仕様が記載されています。
リテーニングストラップがしっかりと締められていることを確認してください。重要
バッテリーの交換は、ボルボ指定のサービス工場にご用命ください。
メインバッテリーまたは補助バッテリーを交換する場合、AGM[4] タイプのバッテリーを取り付ける必要があります。重要
メインバッテリーを交換する場合は、既存のバッテリーと冷間始動性能およびタイプ(バッテリーのラベルを参照)が同じバッテリーと交換してください。重要
メインバッテリー容器のサイズは、元々取り付けられていたバッテリーの寸法と同じであるようにしてください。ノート