燃料 - ディーゼル

燃料にディーゼルが使用されます。

大手メーカーのディーゼル燃料のみを使用してください。品質が疑われるような燃料は、絶対に使用しないでください。ディーゼルエンジンは、燃料の汚染(金属や大量の硫黄など)に敏感です。

冷寒時(-6 ℃-40 ℃)は、ディーゼル燃料の中にパラフィンが析出して、着火不良の原因となることがあります。氷点前後で使用できる寒冷地仕様の特殊ディーゼル燃料が、大手燃料メーカーにより販売されています。このタイプの燃料は低温時でも粘度が低く、パラフィンが析出するおそれが少なくなっています。

タンク内の燃料の量が多ければ、凝結水発生のリスクが軽減できます。給油時はフューエルフィラーパイプの周囲が汚れていないか点検してください。塗装面に燃料をこぼさないように注意してください。塗装面にこぼれた燃料は、洗剤と水を使用して洗い流してください。

 重要

次のようなディーゼル燃料は、絶対に使用しないでください:

  • 特殊な燃料添加剤
  • 船舶用ディーゼル燃料
  • 暖房用の油
  • FAME1 (Fatty Acid Methyl Ester) および植物油

これらの燃料はボルボ社の推奨基準に達しておらず、摩耗を早め、エンジンが損傷する原因になります。不正な燃料を使用したことが原因で発生した損傷には、ボルボ社の保証は適用されません。

空タンク

ディーゼルエンジン車では、燃料系統のデザインにより、車両の燃料がなくなると、給油後エンジンを再始動するために、サービス工場でタンクのエア抜きが必要となる場合があります。

燃料切れでエンジンが停止した場合には、フューエルシステムを点検する必要があります。燃料タンクに軽油を満たした後、エンジンを再始動する前に、これを実施してください。

  1. リモートコントロールキーをイグニッションスイッチに挿入し、奥まで押し込みます。キー位置を参照してください。
  2. ブレーキやクラッチペダルを踏み込まずに START ボタンを押してください。
  3. 約1分間待ちます。
  4. エンジンを始動します。ブレーキとクラッチペダルの両方、またはどちらか一方を踏み込み、もう一度 START ボタンを押します。

 ノート

燃料切れが発生した場合には、燃料を補給する前に:

  • できる限り平坦な地面に停車してください。車両が傾いていると、燃料供給部分にエアポケットができる可能性が高くなります。

フューエルフィルターのドレーン(凝結水を排出させる)

フューエルフィルターは、燃料から凝結水を分離します。凝結水は、エンジンの不具合の原因となることがあります。

メンテナンスノート(整備手帳)に指定されている間隔に従って、フューエルフィルターから凝結水を排出してください。また、不純な燃料が補給されたおそれがある場合も排出してください。ボルボメンテナンスサービスプログラムを参照してください。

 重要

フューエルフィルター内の水を除去する働きをする特殊添加剤もあります。
  1. 1 ディーゼル燃料には、一定量のFAMEが含まれていることがありますが、それ以上加えないでください。