データの記録

車両の作動状況や機能の一部の情報および事故のデータが車両に記録されます。

車両の作動状況や機能を継続的に点検し、監視するために、複数のコンピューターが車両に搭載されています。これらのコンピューターの中には、エラーを検出すると通常走行中に関連情報を記録できるものがあります。さらに、衝突や事故が発生したときにも情報が記録されます。整備点検時に技術者が診断を実施し、車両の不具合を是正できるように、記録された情報の一部が使用されます。またこれらの情報は、ボルボ社が法律その他で定められた要件を満たすためにも必要となります。これに加え、こうした情報は品質や安全性を絶えず向上させるため、研究目的でも使用されます。こうした情報を通して、事故やケガの要因をよりよく理解できるようになるためです。記録される情報には、エンジンやスロットル、ステアリングシステムやブレーキシステムなど、車両内のさまざまなシステムおよびモジュールのステータスや機能に関する詳細情報が含まれます。また、この情報には、車速、ブレーキペダルやアクセルペダルの使用状況、ステアリングホイールの動き、運転者や助手席乗員がシートベルトを使用したかどうかなど、運転者が車両を運転する様子に関する詳細が含まれる場合があります。上述のような理由のため、この情報は車両のコンピューターに一定期間保存されますが、衝突や事故の結果として保存される場合もあります。また、開発を重ね、安全性や品質をさらに向上させるためにこうした情報が有用である期間、また法的要件によりこうした情報が必要とされるとボルボが考える期間、ボルボ社が該当情報を記録しておく場合もあります。

車両所有者の同意なしに、ボルボが上述の情報を第三者に開示することはありません。しかし、国の法律等により、警察など情報にアクセスする法的権利を行使する当局に対して、情報を開示することが求められる場合もあります。

車両のコンピューターに記録された情報を読み取り、解釈するためには特殊な機器が必要です。ボルボ社およびボルボ社と契約を結んでいるサービス工場は、そのような機器を利用しています。ボルボ社は、点検整備時にボルボに転送される情報が、安全な方法で保管ならびに処理され、その処理が適用される法的要件を満たすものであるように保証する責任を負っています。詳しくはボルボディーラーにお問い合わせください。