緊急パンクリペアーキットの使用
緊急パンクリペアーキット(TMK[1])を使用して、穴を塞ぐことができます。使用前に、すべての手順に目を通してください。
概要

制限速度の表示ラベル
スイッチ
電源コード
ボトルブラケット
プレッシャーゲージ
プレッシャーリリーフバルブ
ホイールカバー用警告ラベル
シーリング剤ボトル
ボトル開口部
ボトル接続部
エアホース
接続バルブ
接続

注意
タイヤシーリングシステムを使用するときには、以下の点に注意してください。
- シーリング剤ボトルには天然ゴムラテックスが入っています。この物質を誤飲すると危険です。
- このボトルの中身は皮膚にアレルギー反応を引き起こすおそれがあります。ほかには、気道、皮膚、中枢神経系および目に害をおよぼすおそれがあります。
注意事項:
- お子様の手の届かない場所に保管してください。
- 誤飲すると危険です。
- 皮膚に長時間または繰り返し触れることのないように注意してください。シーリング剤が衣服に付着した場合、付着した衣服を脱いでください。
- 取り扱い後には、十分に洗ってください。
応急処置:
- 皮膚:その部分を石けんと流水で洗い流してください。なんらかの症状が発生した場合、医師の診察を受けてください。
- 目:大量の水で15分以上洗い流し、洗浄中にときどきまばたきしてください。なんらかの症状が発生した場合、医師の診察を受けてください。
- 吸い込んだとき:患者を外に連れ出して新鮮な空気を吸わせてください。刺激が消えない場合、医師の診察を受けてください。
- 飲み込んだとき:医師の診察を受けてください。
- 廃棄:この物質と容器は有害廃棄物または特別廃棄物の収集施設で廃棄してください。かならず国および自治体の環境規制に従ってください。
緊急パンクリペアーキットの使用中は、ボトルまたはエアホースを取り外さないでください。注意
準備
車が往来する場所で作業する場合は、かならず三角警告板(停止表示板)を立てて、非常点滅灯を作動させてください。
釘などが刺さってパンクした場合、刺さっているものをタイヤに残したままにしてください。穴を塞ぐのに役立ちます。
コンプレッサーの片側に取り付けられた制限速度の表示ラベルを取り外します。制限速度を守るリマインダーとして、表示ラベルをウインドスクリーンの見える位置に貼ります。緊急パンクリペアーキット使用後は、絶対に80 km/h (50 mph)を超える速度で走行しないでください。
警告ラベルを剥がし、ホイールの側面に剥がれないように確実に貼り付けます。
- スイッチが0 (オフ)位置にあることを確認し、電源コードおよびエアホースを適切に配置します。
シーリング剤ボトルをコンプレッサーに取り付け、時計回りに90度回転させます。
ボトルにはノンリターンバルブが装備されているため、ボトルをコンプレッサーに取り付けるまでシーリング剤は出てきません。
- エアホースをボトルの開口部に取り付け、時計回りに90度回転させます。
タイヤのダストキャップを外し、エアホースのバルブコネクターをタイヤのエアバルブにネジ部の下までねじ込みます。
パンクの修理を開始します
電源コードをもっとも近くの12Vソケットに接続して、車両を始動します。
コンプレッサーの作動中には、その他の12V電源ソケットを一切使用しないでください。ノート
エンジン作動中、お子様だけを車内に残したまま、車両から絶対に離れないでください。注意
車の排気ガスを吸入すると、生命に関わるおそれがあります。ガレージなどの密閉された場所や、十分な換気設備のない場所では、絶対にエンジンを始動しないでください。注意
スイッチをI(オン)位置にして、コンプレッサーを作動させます。
コンプレッサーが起動すると、圧力が7バール(102 psi)まで上昇する場合がありますが、約30秒後には、下降します。
コンプレッサーでタイヤに空気を充填している間は、タイヤの横に立たないでください。タイヤにヒビ割れ、ふくらみなどの異常が認められた場合は、ただちにコンプレッサーを停止してください。このような場合は、走行しないでください。ロードサイド・アシスタンス・サービスに連絡して、タイヤ販売店への移動を依頼してください。指定のタイヤ販売店をお薦めします。注意
- 7分間タイヤに空気を充填します。コンプレッサーは10分以上作動させないでください。過熱するおそれがあります。
重要
コンプレッサーのスイッチを切り、プレッシャーゲージの圧力を確認します。タイヤ空気圧が1.8バール(26 psi)~2.5バール(36 psi)であれば正常です。タイヤ空気圧が高すぎる場合は、プレッシャーリリーフバルブを使用して圧力を下げます。
プレッシャーリリーフバルブを操作するには、まずシーリング剤ボトルを取り外す必要があります。ボトルの取り外しは、以下の順序で行ないます。- エアホースをタイヤバルブから取り外します。
- エアホースをボトルから取り外します。
- ボトルをコンプレッサーから取り外します。
- エアホースをコンプレッサーに直接取り付けます。
- エアホースをタイヤバルブに取り付けます。
- プレッシャーリリーフバルブを押して空気を抜きます。
タイヤ空気圧が1.8バール(26 psi)以下の場合は、タイヤのパンク穴が大きすぎることを意味します。このような場合は、走行しないでください。ロードサイド・アシスタンス・サービスに連絡して、タイヤ販売店への移動を依頼してください。指定のタイヤ販売店をお薦めします。注意
- コンプレッサーをオフにして、電源コードを外します。
- エアホースをタイヤバルブから外して、ダストキャップをタイヤに元通りに取り付けます。
ノート
- タイヤに空気を充填した後は、砂利や土によるバルブの損傷を防ぐため、かならずダストキャップを取り付けてください。
- かならずプラスチック製ダストキャップを使用してください。金属製のダストキャップは腐食してゆるめにくくなることがあります。
片付ける前にエアホースを清掃し、シーリング剤の漏出がないように注意します。
- シーリング剤でパンク穴が確実に塞がれるように、すみやかに80 km/h (50 mph)以下の速度で3 km (2 miles)以上走行し、その後に事後点検を行ないます。最初の数回転ではタイヤのパンク穴からシーリング剤が噴き出します。車両を発進させるときには、車両の近くに誰もいないこと、シーリング剤が誰にもかからないことを確認してください。距離は2 m(7 ft.)以上である必要があります。
注意
事後点検
エアホースをタイヤバルブに接続し、バルブコネクターをタイヤバルブのネジ部の下までねじ込みます。コンプレッサーのスイッチをオフにします。
プレッシャーゲージの圧力を読み取ります。
- タイヤ空気圧が1.3バール(19 psi)以下の場合は、タイヤのパンク穴が十分に塞がっていません。このような場合は、走行しないでください。ロードサイド・アシスタンス・サービスに連絡をしてください。
- タイヤ空気圧が1.3バール(19 psi)を超えている場合は、運転席側ドアピラーのタイヤ空気圧ラベルに記載されている適正な空気圧に達するまで、空気を充填します(1バール = 100 kPa = 14.5 psi)。タイヤ空気圧が高すぎる場合は、プレッシャーリリーフバルブを使用して圧力を下げます。
タイヤ空気圧は、定期的に点検してください。注意
最寄りのボルボ指定のサービス工場で、パンクしたタイヤを交換または修理してください。サービス工場に、シーリング材でタイヤを修理したことを伝えてください。
使用後には、シーリング剤ボトルとホースを交換する必要があります。交換は、ボルボ指定のサービス工場に依頼してください。
シーリング剤を注入したタイヤの最長走行距離は200 km (120 miles)です。注意
コンプレッサーは電気装置です。地域の廃棄物処理に関する規則に従ってください。ノート