電気走行に関する概要

車両には、リチウムイオンタイプの充電式ハイブリッドバッテリーが搭載されています。低速走行時は主に電動モーターが作動し、高速走行やアクティブな運転をする場合にはガソリンエンジンが作動します。

ハイブリッドバッテリーの充電

2146-PHEV-Placement of charging inlet

ハイブリッドバッテリーは充電ケーブルを使用して充電されますが、ギヤポジションBでのエンジンブレーキ時や軽くブレーキをかけたときにも充電することができます。ハイブリッドバッテリーは車両の内燃エンジンでも充電できます。ハイブリッドバッテリーの充電中は、車両のメインバッテリーが充電されます。

ハイブリッドバッテリーの充電にかかる時間は、使用するアンペア数によって異なります。

走行中

ドライバーディスプレイには、充電情報、選択中のドライブモード、バッテリーで走行可能な距離、ハイブリッドバッテリーの充電状態(SoC) (充電に接続している場合にのみ%で表示)が表示されます。

走行中は、さまざまなドライブモードを適用することができます(:電動モーターのみによる走行、あるいはパワーが必要な際の電動モーターとガソリンエンジンの双方による走行など)。車両は選択されたドライブモードに応じ、運転のしやすさ、ドライビングエクスペリエンス、環境への影響、燃費の組み合わせを計算します。

温度の影響

関連電気駆動システムのあるハイブリッドバッテリー、およびガソリンエンジンとその駆動系統は、正しい動作温度で性能が向上します。

ハイブリッドバッテリーの温度が-10 °C (14 °F)未満に低下した場合、または40 °C (104 °F)を超えた場合、車両の一部の機能が変更されたり、使用できなくなったりすることがあります。規定の温度範囲から外れると、ハイブリッドバッテリーの容量が低下するためです。

バッテリーの温度が低すぎる、または高すぎる場合、電気走行を行なうことはできません。

重要事項

 ノート

ハイブリッドバッテリーの容量は使用および時間の経過に伴って少し低下するため、ガソリンエンジンの使用頻度が増えて、燃料消費量が少し増加することがあります。

 注意

心臓ペースメーカーをご使用のお客様は、充電時に充電スタンドや充電ケーブルへ ペースメーカーを近づけないで下さい。充電によりペースメーカーの動作に影響を与えるおそれがあります。

 注意

ハイブリッドバッテリーの交換は、かならずサービス工場で実行してもらうことが必要です。ボルボ指定のサービス工場にお任せください。

エクステリアエンジンノイズ

 ノート

電動モーターのみで走行しているときは車両からエンジン音が出ないため、低速時および後退時には車外に向けて人工音が出力されます。この警告音は、車外の道路利用者(子供、歩行者、サイクリスト、動物など)が車両に簡単に気づいて車両にひかれる危険を回避できるようにすることが目的です。

高圧電流

P5-1507-Symbol Elecric warning

 注意

車両のコンポーネントの中には高圧電流を使用しているものがあり、取り扱いを誤ると非常に危険です。これらのコンポーネントとすべてのオレンジ色のケーブルは、かならず有資格者が取り扱う必要があります。

オーナーズマニュアルに明記されていない部品類には触らないでください。