電気走行に関する概要

ハイブリッドカーは通常の車両と同様に作動しますが、一部の機能がガソリンまたはディーゼルのみで走行する車両とは異なります。低速走行時は主に電動モーターが作動し、高速走行やアクティブな運転をする場合にはガソリンエンジンが作動します。

ドライバーディスプレイは、充電情報、選択中のドライブモード、バッテリーで走行可能な距離、ハイブリッドバッテリーの充電レベルなど、ハイブリッドカーに固有の情報を表示します。

走行中は、さまざまなドライブモードを適用することができます(:電動モーターのみによる走行、あるいはパワーが必要な際の電動モーターとガソリンエンジンの双方による走行など)。車両は選択されたドライブモードに応じ、運転のしやすさ、ドライビングエクスペリエンス、環境への影響、燃費の組み合わせを計算します。

車両が本来の機能を発揮するには、ハイブリッドバッテリーとそれに関連する電気駆動システム、ならびにガソリンエンジンとその駆動システムが正しい作動温度にあることが重要です。バッテリーの容量は、バッテリーの温度が高すぎても低すぎても著しく減少することがあります。

プリコンディショニングにより出発前に車両の駆動システムと車内の準備を整えます。このため、走行中の摩耗やエネルギー需要が削減できます。車両を接続して充電しながらプリコンディショニングを行なうと、ハイブリッドバッテリーの走行可能距離を伸ばすことができます。

電動モーターの電源であるハイブリッドバッテリーは充電ケーブルを使用して充電されますが、ギヤポジションBでのエンジンブレーキ時や軽くブレーキをかけたときにも充電することができます。ハイブリッドバッテリーは車両の内燃エンジンでも充電できます。

重要事項

 注意

心臓ペースメーカーをご使用のお客様は、充電時に充電スタンドや充電ケーブルへペースメーカーを近づけないでください。充電によりペースメーカーの動作に影響を与えるおそれがあります。

電力がない車両

車両に電力がない場合、サーボブレーキやパワーステアリングなどの重要な機能は使用できませんので、注意してください。

 注意

ブレーキサーボは、車両の走行時にのみ作動します。

けん引は禁止されています

車両のけん引は電気モーターを損傷するため、禁止されています。

エクステリアエンジンノイズ

 ノート

電動モーターのみで走行しているときは車両からエンジン音が出ないため、低速時および後退時には車外に向けて人工音が出力されます。この警告音は、車外の道路利用者(子供、歩行者、サイクリスト、動物など)が車両に簡単に気づいて車両にひかれる危険を回避できるようにすることが目的です。

高圧電流

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 注意

車両のコンポーネントの中には高圧電流を使用しているものがあり、取り扱いを誤ると非常に危険です。これらのコンポーネントとすべてのオレンジ色のケーブルは、かならず有資格者が取り扱う必要があります。

オーナーズマニュアルに明記されていない部品類には触らないでください。