トリップコンピューター

車両のトリップコンピューターは、走行中の距離、燃料消費量および平均速度などの値を記録します。

燃費を意識した運転がしやすくなるように、瞬間燃料消費量と平均燃料消費量に関する情報が記録されます。トリップコンピューターの情報は、ドライバーディスプレイに表示されます。

P5-XC90-1546-Overview trip computer values in driver display 12 inch
ドライバーディスプレイに表示されるトリップコンピューター情報の例図は概略図です。パーツは車両モデルにより異なる場合があります。

トリップコンピューターには以下のメーターが含まれています。

  • トリップメーター(走行距離計)
  • オドメーター
  • 瞬間燃料消費量
  • 走行可能距離
  • バッテリー走行可能距離
  • ツーリスト(代替スピードメーター)

距離、速度などの単位は、センターディスプレイのシステム設定で変更することができます。

トリップメーター(走行距離計)

トリップメーターにはTMとTAの2つがあります。

TMは手動でリセットすることができ、TAは車両を使用していない状態が4時間以上続くと、自動的にリセットされます。

走行中には以下の情報が記録されます。

  • 走行距離
  • 走行時間
  • 平均速度
  • 平均燃料消費量

トリップメーターを最後にリセットした時点からの数値が適用されます。

オドメーター

オドメーターは車両の総走行距離を記録します。この値はゼロにリセットできません。

瞬間燃料消費量

このゲージは現時点の燃料消費量を示します。この値は約1秒ごとに更新されます。

走行可能距離

P5-1846-All-Trip computer symbol Distance to empty

トリップコンピューターは、タンクに残っている燃料で走行可能な距離を計算します。

30 km (20 miles)前から現在までの平均燃費と、現在の燃料残量に基づいて、走行可能距離を算出します。

計測器に"----"と表示される場合は、走行可能距離を算出するために必要な燃料が残っていないことを表します。すみやかに給油してください。

 ノート

車両走行状況の変動により、若干の誤差が生じる場合があります。

一般的に、経済的な走行を心がけると、走行距離を伸ばすことができます。

バッテリー走行可能距離

P5-1717-ALL hybrid-Electrical distance to empty (eDTE)

このシンボルは、ハイブリッドバッテリーのエネルギー残量で走行可能な概算距離を表します。

この計算は、一般的な積載状態での通常走行時の平均燃費を基準にし、エアコンディショナー(AC)のオン/オフが考慮されます。Pure モードではエアコンディショナー機能が制限されるため(ECOエアコンディショナー)、ドライブモードの HybridPure を切り替えると表示距離が増えます。

ゲージに「---- 」と表示された場合、電気で走行可能な距離は残っていないことを示しています。

 ノート

車両走行状況の変動により、若干の誤差が生じる場合があります。

一般的に、経済的な走行を心がけると、走行距離を伸ばすことができます。

完全に充電されたハイブリッドバッテリーの開始値

電気走行可能な距離に影響をおよぼす要因(運転スタイルなど)を予測することはむずかしいため、ボルボでは、車両が完全に充電されているときの開始値を使用することにしました。開始値は電気走行可能な距離の予測ではなく、最大値を示します。HybridPure の開始値の差は、Pure モードのほうが車両がハイブリッドバッテリーから使用できるエネルギーが多いことと、車両がECOエアコンディショナーに切り替わることによるものです。

電動での走行距離

電動でできるだけ長い走行距離が達成できるように、電気自動車の運転時には、省エネも念頭に置いた走行を心がけてください。作動している電力消費機器(ステレオ、ウインド/ミラー/シートの電熱暖房、エアコンからの冷気など)が多ければ多いほど、走行可能距離は短くなります。

 ノート

車内での高い電流消費のほかに、急加速や急ブレーキ、高速走行、重い荷物を積載しての走行、上り坂の走行なども、走行距離が短くなる原因になります。

ツーリスト(代替スピードメーター)

代替デジタルスピードメーターを使用すると、制限速度標識の単位が車両の計器の表示と異なる地域を走行するときに運転しやすくなります。

デジタルスピードメーターは、アナログスピードメーターの表示と反対の単位で表示されます。アナログスピードメーターの目盛りがmphである場合、デジタルスピードメーターは対応する速度をkm/hで表示します(逆の組み合わせも可能)。